147日目 森田洋司いじめ4層構造

昨日に続きいじめの話題となりますが、いじめは3段階のステージがあるというのとは別に4層の参加者がいるといわれています。

まずは被害者と加害者。基本的にいじめ問題として取り上げられるときはこの二者間の関係に注目します。

しかし、被害者と加害者だけであればいじめとは言えません。なぜなら、その関係を断ち切れば終わるからです。被害者に逃げ場所や救済する味方がいればただのケンカにしかなりません。

問題は、その外側。加害者側に加わって攻撃を加えたり、煽ったり、はやし立てたることでエスカレートさせる層。4層構造では「観衆」と呼ばれる層です。

自分が次のターゲットになることを恐れるこの層の存在が、被害者を孤立化たらしめ、無力化に追い込みます。

最後が「傍観者」です。見て見ぬふりをする、または無関心を装うその他大勢です。彼らは状況を把握しつつも観衆の外側から一定の距離を保ちスルーします。

彼らには罪悪感はありません。嫌悪感はあるでしょうが、正義感から行動に移そうというものもほぼいません。

数としては被害者 < 加害者 << 観衆 <<< 傍観者 でしょうか。

私が中学生のころ、クラスでいじめがあり、加害者だけでなく観衆もこっぴどく叱られました。さらに傍観者にも「声を上げろ」と訴えてました。

いじめを断つために、観衆を取り締まり傍観者を生み出さないことが必要です。

違和感を感じとる大人と子どもの関係づくりと、関係者間の連携が強く求められます。

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