122日目 ユマニチュード

単語を聞いた時に、医療の言葉とは想像つきませんでした。フランス語の造語で「人間らしさを取り戻す」という意味です

精神病患者の方は手足を拘束されたり監禁されたりするイメージありませんか?

急に暴れて人や物を傷つけたり、奇声を発して突然走り回って、進撃の巨人の巨人のようなイメージありませんか?

メディアで取り上げられるわかりやすい精神病患者像が、そのようなものかもしれません。

しかし、そのような一般的に奇行に見える彼らの言動は、彼らなりの防衛反応である場合が多いです。

赤ちゃんが泣くようなものです。

赤ちゃんは泣くことでしか欲求や不満を表明できないので、お腹が空いても、オムツが不快でも、眠くても、痛くても泣きます。

精神疾患の方も、欲求や不満、怒りや苦しみといった負の感情を上手に伝えられないので、奇声や暴れることで伝えてくれています。

だから我々は彼らの本当に伝えたい内なる声を聞かなければなりません。赤ちゃんに対するようにその行動の裏側を想像する必要があります。

奇声に対して怒鳴りつけたり、奇行を押さえつけたりするのは逆効果。彼らの声を無視することに他なりません。

押さえつけることで、無視することで、より一層彼らは我々を敵対視します。危険なものとみなして心を閉ざします。するとこちらをも無視します。

心を閉ざした人は己の持つ回復力を失います。生きる気力を失います。そして予定より早く旅立たれます。

本来、人間は自己回復力(レジリエンス)を持っています。そ

れを引き出すのが医療従事者の勤めでありますが、患者さんの数を捌くことを優先し、一人ひとりに合ったケアが追いついていません。

少し待つだけで、患者さんのうちなる声を聞くだけで、患者さんは自ら回復力を高めていきます。

歩けないと決めつけていた人が歩けるようになります。

話せないからと無視していた相手が自ら語るようになります。

それがユマニチュードです。

動画もなかなか衝撃的でした。

認知症の方に限らず、全人類に対して必要なケアです。

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