110日目 病識

自分の病気を認識することを病識といいます。

統合失調症の方や、認知症の方で、なかなか病識を持てずに苦労する方が多いようです。認めたくないという心理がはたらくのでしょう。

うつや適応障害は、気づかないために病識が無い方が多いです。

はっきりした原因があればまだしも、徐々に心を病むと気付きにくいだけじゃなく、自分の心が弱いからという負い目もあって余計に症状が悪化します。

体の不調として現れたら病院に行かれますが、なかなかいきなり精神科に行くのは躊躇うものです。

頭が痛い、胃腸の調子が悪い、といった症状で行くので、内科や循環器科にいって治療されたり薬もらったりするでしょう。

眠れない、耳鳴りがひどい、体が重い、となると何科に行けばよいかわからず、市販の薬と週末の寝溜めや気晴らしで乗り切るのではないでしょうか。

そのような状態が慢性的に続いて、ある日誰かに声かけられたり、本やネットで情報を得て「精神科・心療内科」が見えてくる人が多いです。

本やネット、テレビなどで診断チェックのようなもので「自分はあてはまる・自分のことをかもしれない」と思ったとき、

受診して病名がついたときなどに初めて、自分が精神疾患にかかっているのだと病識を持てるようになります。

大事なのは、精神的な病気は心の弱さや責任感のなさではなく、治療が必要な病気であるという認識を持つことです。

気合いや根性では治りません。それで治るくらいなら、ここまでひどくはなりません。

ゆっくり休んで、薬を飲んで、ストレス源から離れること。または、向き合うことが大切です。

一番の問題は、周囲の理解不足です。

あいつは弱いやつ、サボってる言い訳だ、みたいなことを言う人は無視しましょう。

足を怪我した人間に、走れないのは弱いやつと堂々と言ってるようなものです。

反面教師にして、精神的に疲れている人や弱っている人の良き理解者になってあげましょう。

最良の精神安定剤は、優しさと休養です。

お大事に

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