24日目 視点の持ち方

1人で生きていくなら自分の視点だけあればいいですが、

人と関わると相手の視点から考える必要が出てきます。

商売をしていればお客様の視点でみないとニーズは満たせないし

教師をしていたときも生徒目線でみる癖をつけていました。

精神保健福祉士も障害者の視点に立つことを求められます。

どこで援助が欲しいのか、いつ援助が欲しいのか、

どんな援助が欲しいのか、どこまでして欲しいのか

当然ひとりひとり違いますし、同じ人でも日によって時間帯によって、体調によって変わってきます。

たとえば車椅子の人が映画に行きたいとします。

映画館まで行けるのか、チケットは買えるのか、車椅子用の席に辿り着けるのか、といった行為に対する支援の有無から

雨が降ったらどうするか、満席だったら、走り回る子どもにぶつかったら、開演に間に合わなかったら、断られたら

といった事態も想定しておく必要がありますし、それにどこまでワーカーが介入するのかというのもあります。

できることは自分でしてもらいたいですからね。擦り合わせが必要です。

そこまでは想像できます。

今日学んだのは、家族の視点、施設側の視点、企業側の視点、そして社会全体の視点です。

先ほどの映画に関して、ご家族はどう思っているのか、送迎はしてくれるのか、何かあったら連絡とれるのかといったところも考慮します。

施設側の視点でいうと、普段と違うことをすることでその後の施設での生活に影響が出ないか、ほかの利用者との関係が悪くならないかなど連携が必要になります。

企業側は就労支援のことですが、車椅子の例で言うと映画館側と言えるかもしれません。配慮してもらいやすい時間帯などあるでしょうし、あらかじめ連絡しておくのも手ですよね。

最後の社会全体の視点は、車椅子の方が映画館に行くということをどこまで許容し理解してくれているか、と言う視点です。

まだまだ偏見の目はありますし、車椅子の方が優先されることを快く思わない層もいます。

どの層に視点を合わすとかではなく、車椅子の方も周りの人も不快な思いをせずに過ごせるよう先手を打つこともワーカーの仕事なのかなと

この文を書きながら思いました。

そういえば言ってはりました。

スペシャリストでありながらもゼネラリストであれ と

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