授業の中でさまざまな文献や書籍を紹介されます。動画や記事もたくさん見せてもらえます。
その中で、中村ユキさんの『わが家の母はビョーキです』シリーズと『トーシツライフ』、
そこにも出てくる夏苅郁子先生の『人は人を浴びて人になる』を読みました。
中村ユキさんのはマンガなのでとても読みやすく、統合失調症についてスッと入ってきてあっという間に読み切りました。
夏苅先生のは医師としての苦悩と、考え方の変化がわかりやすく書いてあり、中村ユキさんの本に救われたとも書いてありました。
連続で読んでこそ、人とのつながりの大切さとタイトルの意味が心に沁みました。
病気や症状について知ることはもちろん必要ですが、
精神保健福祉士として、本人だけではなくその家族にどう寄り添うかという視点も持たなければならないと強く思いました。
おそらく私たち一般人は目の前の患者さんを見て全てを判断しがちですよね。
授業でも何人もの先生がおっしゃってましたが、多面的にその人を見なければいけないんです。複眼思考です。
本にもありましたが、患者さんは病気であることを受け入れなかったり、医者にはええかっこしいで本当のことを言わなかったり、
暴れていたことを覚えていなかったり、場所や人によって態度変えたりするようです。
薬だってちゃんと飲むとも限らないし、妄想や幻聴で苦しむこともあるそうです。
であれば、症状に対応しつつも、その症状をうまく乗り切る方法を考え一緒に対応し
またその原因を探って取り除くことや未然に防ぐこともしていかなければなりません。
多くの人の目を介入させることと、一人でも多くの視点で見る必要があるわけですね。
果たして、実際その場に出くわして冷静に複眼思考できるのでしょうか。