134日目 情報共有

一人でやる仕事の限界は、一人でしかできないことです。

複数の人とやる仕事は、一人でやる限界を超えて相乗効果を生むこともあります。

つまり、100+100が200ではなく、300や500になることもあるってことです。

しかし、場合によっては100+100が100のままのことも、50にしかならないことも、ヘタすればマイナスになることもあります。

その原因は人間関係の構築の失敗にあることがおおいのですが、人間関係を構築する上で大切なのが「情報共有」です。

情報共有の際に大事なのは、個々の情報を正確につかむことです。

たとえば、誰かのお宅を訪問した時の情報を共有するとき、

「家は大きかった」「家の中はすごくきれいだった」という情報は、見てない人はイメージしづらいですよね。

「東京駅の駅舎くらいの家の大きさ」「床に物が一つもなくすべてのものが整理整頓されていた」と言われるほうがわかりやすいです。

具体的に伝えたほうがいいですが、伝える相手もイメージできる比較対象や数値化ができるかが大切です。

「とても」「思ってた以上に」「ふつうに」「一昔前の」といったあやふやな語句や、自分にしかわからないたとえは伝わりにくいです。

言葉で情報を伝えると、どうしても100%伝わりません。勝手なイメージで補正したり、些細だと思う情報を削除してしまったりします。

そうならないために、相手の言葉をメモして、自分の情報と合わせて図示したり表にまとめたりして視覚化するとよいでしょう。

フローチャートや相関図、マトリックス表など様々な技術はありますが、目に見える形で共有すると、伝わっていないところや誤認していることが分かりやすくなります。

また、自分では大したことではないと思う情報でも、相手からしたら重要ということもあります。

たとえば、ある施設の室内を説明しているときに、机の形状が長机タイプだということは共有したとしても、それにキャスターがついているのかいないのか、荷物をかけるフックがついているのかいないのか、コンセント用の穴が開いているのかいないのか、

伝え手にとってはどちらでもいいようなことでも、受け手にとっては利用の決定を左右する事項であることもあります。

逆もしかりで、そもそも長机ではなく個別の机が必要な人であれば、こちらが重要だと思っていても、相手からしたらどうでもいいということもあるでしょう。それを確認する上でも情報共有は大事になります。

目的に応じて情報の重要度は変わるということですね。

情報は得ることは大切ですが、伝えることで価値が高まり、うまくまとめることで使えるようになります。

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