精神科デイケアへの1日体験実習に行ってきました。
教科書に書いてあること、授業で聞くだけではわからないリアルな現場を知れました。
実際に利用者の交流し、現場の精神保健福祉士の仕事を目の当たりにして、良い職業だなぁと改めて思いました。
利用者の方にとって快い居場所をつくるとともに、社会に出ていくための拠点としても機能させたいという、クリニックの想いが感じられました。
同じビルに診療所、薬局、デイケア、就労継続支援B型、就労移行施設、相談支援センターが入っているので、
退院してから社会に出ていくまでの過程を一つのビルでケアできるのは強みだと感じました。
利用者目線で見ても、経営的に見ても理にかなっているなと。
社会に出ていくための拠点になっているなと。
本日のプログラムで就労継続支援B型について、利用者や経験者から実情報告がありました。
どのような作業をしているか、工賃はどう言う仕組みか、支援者と利用者の関係はどうなのかなど、経験者ならではのリアルな情報があり、私も勉強になりました。
精神保健福祉士の方もおっしゃってましたが、ここのデイケアの利用者は社会適応力があるので、他の精神障害者よりも健常者に近い感覚を持っているようです。
だから、福祉施設での違和感を汲み取れ、理不尽を感じることができるのだと説明してくださりました。
医療機関なので、なんとなく障害の度合いが強い方が集まっていると偏見を持っていましたが、全くそんなことないと気付かされました。放課後デイと同じです。
確かに治療の一環として、医療保険適用のデイケアのプログラムに参加されていますが、足を怪我してリハビリを受けるのと同じ感覚で精神科デイケアでリハビリされているのです。
就労支援施設に通っている人もたくさんいらっしゃいますし、訪問介護やショートステイなどのサポートが必要な人もいらっしゃいました。
みな、同じ空間で同じ時間を共有しつつも、各自の判断でプログラムを選んで参加し、または参加せず好きなことをする方もいて、各々の時間を過ごされていました。
最後に、デイケアによってプログラムは違います。理念も、精神保健福祉士の関わり方や考え方、もっと言えばスタッフの人数や設備、ルールなどすべて違います。
さまざまな条件から利用者がサービスや施設を選ぶことができます。施設側は、選ばれるために改善を繰り返しています。
営利目的ではありませんが、運営継続のために利用者目線で顧客を集め、かつ資金面でも赤字にならないよう経営しないといけません。
医療法人で値上げができない分、経営はよりシビアなのかもしれません。
スタッフの方は定時にスッと上がられていったのが印象的でした。