1900年に明治政府が制定した法律です。
内容は、監護義務者による私宅監置を認めて、社会防衛的なものでした。
つまり、精神疾患のある人は何するかわからないから閉じこめておけってことでした。
1950年、戦後ようやく精神衛生法にて、私宅監置が禁止されました。
児童福祉、身体障害、生活保護法の福祉三法よりも遅いんですね。しかもこの時点では精神病者は病人であり障害者でもないんです。(精神障害者という言葉は定義されてはいます)
だから1970年の心身障害者基本法でも、対象の障害者は身体と知的のみで、
精神障害者が福祉対象として認定されるのは1993年の障害者基本法なんです。
まだ30年。
福祉対象に入るまでは医療対象でしたが、実態は入院して放置。長期入院させて社会に戻すようなことはしていない。
酷いところだと、監禁や強制労働など奴隷か囚人かそれ以下の扱いで死んでいく者も多かったそうです。
宇都宮病院事件にも触れていましたが、それはもう昭和後期、高度経済成長後の日本の病院とは思えないものでした。
今回のコロナでもそうですが、病院は治外法権というか、特権やら利権やらでダークなイメージがありますよね。
宇都宮病院は石川院長が精神障害者を食い物にして私欲を肥やしてました。
詳しくは検索してみてください。
はらわた煮えくりかえります。
しかし、精神障害に対する理解は今もまだ進んでいないところをみると、昔は人間扱いされなかったのも想像できます。
身近なところから共生できる仕組みづくりをしていきたいと強く思いました。