150日目 スクールカウンセラー

小中学校の多くにスクールカウンセラーが在籍しています。

いつでも対応してくれるところはまだ多くはないですが、週に一度以上は相談に乗ってくれるところがほとんどです。高校にも広がりつつあります。

カウンセラーは「お悩み相談」。家族や先生には言いにくい家族や先生に関する悩みや、一度家族や先生に相談したけどうまくいかなかった悩みを聞いてもらうことが多いです。

たとえば友達関係がうまくいってない相談。親や先生に一度相談したにもかかわらず「気のせいでしょ」「放っておいたら」と言われて悶々としているときにカウンセラーに相談します。

この時点で親や先生の信頼度がさがっているので、親や先生は気を付けてください。大人が些細だと見逃すところに、未熟な子どもは引っ掛かり続けます。

カウンセラーも守秘義務があるとはいえ、相談があったことや内容の要点は親や先生に報告する義務もあります。親や先生の反応によってはカウンセラーからの信用も得られませんので、気を付けてください。一番親身になるべきは初めに相談を受けたはずの親や先生なのですから。

しかし、だからといってカウンセラーから聞いてから子どもに質問に行くのはNG。カウンセラーが秘密を守ってくれなかったと曲解して大人への信用をなくします。素直に力になれなかった非を認めてカウンセラーに任せましょう。

どうしてもアクションを起こして信用度を回復したければ、一度だけ「こないだはじっくり話聞けなくてごめん。今でよければ話してくれる?」と目線を下げて静かな環境で子どもに聞いてあげてください。

決して無理強いはしないで、本人が話したくないと言ったなら「そっか。またいつでも最優先で聞くからね」と本人の意思を尊重してあげてください。話しても大丈夫と思える相手になることが大事です。「面倒見てるのだから相談してきて当然だ」という態度が見えると人は心を閉ざします。お気を付けください。

もちろん、カウンセラーに対しても根掘り葉掘り聞くのはダメです。家族間であっても守秘義務が優先されることは理解しておきましょう。

残念ながら、子どもにとって相談の優先順位は『カウンセラー>>>親や先生』 になってしまってますので、ここはカウンセラーの先生にお任せして普段聞くことのない心の声を引き出してもらうようアシストするほうが賢明です。

むしろ「うちの子は〇〇が好きです、家ではこんな態度です」「学校では〇〇さんと仲良しです、先日こんなやりとりがありました」といった持っている情報を開示するほうが三方好しの関係でスムーズに事が運びます。

あくまでも子どもの気持ちが最優先であることを忘れずに、チームで対応していきましょう。

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