社会での逸脱行動はどのように生まれるか、その一つがラベリング理論です。
ラベリングとは、レッテルを貼ること。
よく言えばキャラ付けでしょうか。
たまたま遅刻したのが大事な日だったとき、周りの人が「あいつはよく遅刻する」とレッテルを貼ることで、
本人も遅刻が増えていくというもの。
たった一度のミスがその人のキャラとして囃し立てられ、その期待に応えてミスを誘われることはあり得る話ですよね。
野球で◯◯劇場と言って抑えられない選手や、サッカーのPKで何度もミスキックしてしまうのもラベリング理論があると思われます。
良い意味づけのラベリングなら良い結果が期待できるかもしれませんが、人間の心理的には悪い方向にレッテル貼りしがちです。
ここ一番で失敗してしまうプレッシャーに弱い自分も、自分に自分でラベリングしているからなんですよね。
予言が当たる というのも当の本人にラベリングすることで、周囲がそうなることを期待し、知らず知らずのうちにその結果に導かれてしまう、ということ。
言い返せば、前向き・ポジティブな予言をして、適度な期待をかけていけば好転する確率は上がるということになります。
子どもに「賢い子やね」と言えば勉強を始めるし、「やさしいね」と言えばおもちゃを貸してくれます。
どうせうちの子は…と言われて育った子は自己肯定感が下がるというデータもあります。
ということは答えは明白
良いラベリングをすることで、人は自然と良くなる。
前向きなラベリングとポジティブな声かけ、これだけで人は自ら育つ土台ができるんです。
早速やってみましょう。
『こーしは前向きなことを言う人だ』