119日目 ダブルケア

日本人は、介護は女性の、特に嫁の仕事と考えられてきましたし、今もその風潮は根強くあります。

女性の社会進出は声高に叫ばれて久しく、雇用機会の均等や同一労働同一賃金などの施策は整ってきました。

育児にしても育児休業は男性にも広がりつつあり、女性にとって働きやすくなっているようです。

とは言え、育休は2歳までしか取れず、その後会社に復帰したとしても保育園に入れなければ、面倒を見るのは母親で、時短勤務をするのも母親。

突然の熱や子どもの面談や習い事の送迎もたいていは母親の役目になり、家庭がメインの仕事はサブという家庭内分業が多くみられます。

介護にしても、介護休暇制度が市民権を得てきているとはいえ、取るのは女性が多く、そのまま退職に追い込まれるのも女性です。

介護される側も施設や見知らぬヘルパーさんに世話になりたくないと、嫁に世話を頼むことも多いそうです。

五百歩譲って、育児は産みの親である母親がメインで見ることになるのは母性面からも納得はできます。実際、小さい子どもは母親に一番の信頼を置いてますから。

しかし、私見すが、介護は男性こそ積極的にすべきだと思います。介護は育児よりも相手の体が大きいので、かなり体力をが必要です。

大人の体を支え、時には持ち上げたりするのに男性の方が有利でしょう。

まして、子育てしながらの介護を女性に任せるなんて、そりゃ嫁さん鬱になりますよ。

もっと旦那さんが介入して、嫁さんのケアをしつつ、介護は主体的に動くべきです。

地域包括支援センターに相談したり、訪問介護やホームヘルパーを利用したり、その手続きをすることからやりましょう。

もっと、このダブルケアラーを地域問題・社会問題化して、地域支援が進んでほしいです。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です