やめて
文字だけやと何のことかほとんど伝わらないですよね。
お願いしてるのか、命令してるのか、おばちゃんが照れながら「やめてよ、もう」みたいなニュアンスなのか、そもそも文末なのか文の途中なのかもわからないです。
どのようなシチュエーションで、誰に言われたのか、前後の会話の流れによっても、この言葉から受け取る印象は変わります。
会話の中で「やめて」と言われたとしても、
その口調やイントネーション、声の大きさなどで印象は変わります。
普段接してる相手なら、その言葉から気持ちを汲むことはできるでしょうが、
患者さんと支援者、生徒と教師という立場なら心の声までは聞こえないかもしれません。
本当はやめて欲しくないのに気を引きたくて言っているのか、本当にやめて欲しいけど気を遣ってやんわり言っているのか、
微妙なニュアンス・心の声をしっかりと聞かなければなりません。
その言葉に添えられる仕草や表情、声量やトーン、視線といった非言語的なノンバーバルなサインを見逃さないように、
相手の言葉を聴くだけでなく、普段からの動作や仕草などを観察しなければなりません。
言葉の奥にある気持ちに寄り添えるかどうかが、よりよい相談員・ケースワーカーになれるかどうか、です。