知る人ぞ知る、北海道の精神障害者支援の聖地。
入院患者0の取り組みは、当事者研究にあると言われています。
自分で自分の病気を知ること、症状と向き合うこと、人に話すこと、周りと支え合うこと。
統合失調症の治療には良いことなんです。
医者は前には出ず、あくまでフォロー側。
精神保健福祉士が仲立ち役として裏方に周り、
利用者が中心となって研究を行う当事者研究。
病床ゼロの北海道の田舎町に住む精神障害者は、入院の必要はなくなったそうです。
良い取り組みであるにも関わらず、全国展開できないのはなぜか。
学校の先生に尋ねましたが、①お金の問題、②支援側・利用者の意識の問題、③ソーシャルワーカーの発信力不足、との見解でした。
果たして、それだけなのでしょうか?
良い取り組みであれば、お金も集まるし、行政も推進するために予算つけるでしょう。利用者もそれを選択するようになるので、施設も増えるはずです。
ソーシャルワーカーの発信力も多少はあるかもしれませんが、世の中の福祉ついて発信力のある制度ってありますか?ないですよね。
結局は、精神障害者に対するスティグマ、いわゆる偏見が根強いのだと思います。
障害者は支援される側、補助を受ける側。医療者は助ける側、仕事する側、なんですよね。
精神障害者が自分たちで支え合うなんてできないって両者が心の奥では疑ってないのでしょうね。
草の根活動で細々とやっていくのが、今の時代はちょうどいいのです。
お金の面を見ても、このような地域一体型の組織に人やお金が集まらないのは、
病院が囲い込みしているのもあるでしょうし、診療点数にカウントされないってのもあるでしょうね。
就労施設でもないグループホームでもない中途半端な存在が、利用者にはありがたいけど、経営者側には厳しいのかもしれません。
ベテルの家は地場産業を生かした収入があるからやっていけてるのだと。
でもやはり、この形態は私の描く理想に近いので、もっと調査していきた案件です。